バリアフリー

手すりの設置と段差の解消で安全な住まいに

・年齢を重ねると、誰でも身体機能が低下し、家庭内での転倒事故が増える傾向があります。特に階段や敷居などの段差は、高齢者にとって非常に危険です。

階段には必ず手すりを設置しましょう。玄関や廊下、浴室、トイレにも手すりがあると安心です。ユニットバスを交換する際は、手すり付きタイプを選ぶとよいでしょう。もし階段が急勾配なら、勾配を緩やかにする工事も検討してください。

・また、敷居などの段差による転倒事故も多発しています。床のリフォーム時には、段差をすべてなくすことが重要です。大がかりな工事をしなくても、室内用スロープを使えば和室と洋室、浴室と脱衣所などの段差を簡単に解消できます。

・さらに、浴室は滑りやすく危険です。最近は乾きやすく滑りにくい加工を施した床材を使ったユニットバスもあります。バリアフリーリフォームでは、転倒防止への配慮が第一です。

ヒートショック対策も忘れずに

・寒い冬に暖かい部屋から冷えた浴室へ移動すると、急激な温度差で血圧や脈拍に異常をきたし、ヒートショックを起こす危険があります。これは心筋梗塞や脳血管障害など、命に関わる疾患につながることもあります。

・防止するためには、脱衣室と浴室を暖めておくことが大切です。浴室リフォームの際には、浴室暖房乾燥機の導入をおすすめします。

家の中の事故のデータ(厚生労働省:人口動態統計より)

✅ 家庭内の不慮の事故原因(65歳以上)

  • 家庭内事故による死亡者数(総数):16,050人
  • 65歳以上の割合:約88.8%(うち80歳以上が57.6%)
  • 主な死因構成比(家庭内事故全体)
    • 不慮の溺死・溺水:43.3%
    • 不慮の窒息(誤嚥含む):21.7%
    • 転倒・転落:約20%
    • その他(火災、熱傷、中毒など):残り約15%

✅ 転倒・転落の内訳(65歳以上)

  • 転倒・転落による死亡者数(家庭内事故):約2,676人
    • 同一平面上での転倒(スリップ・つまずき):約1,383人(全体の約52%)
    • 階段・ステップからの転落:約480人
    • 建物・建造物からの転落:約401人
    • その他:残り約400人程度
      ※同一平面での転倒が圧倒的に多く、約8割を占めるとする分析もあり

✅ 不慮の溺死及び溺水の内訳(65歳以上)

  • 不慮の溺死・溺水による死亡者数:約8,270人
    • 浴槽内での溺死・溺水:約6,541人(約79%)
      • うち家や居住施設の浴槽:6,073人(約93%)
    • 浴槽への転落による溺水:約42人
    • その他水関連事故:残り約1,600人程度
      ※冬季(12月~2月)に急増、ヒートショックが主因と推定